京都女子大学航空部OG(H4年卒)寺岡 理香子 大学時代、航空部でグライダーに乗っていた頃が懐かしく思い出されます。今はグライダーには乗っていませんが、コロナ前に始めた登山にすっかりはまっています。最初は気分転換のつもりで始めたのですが、蝶ヶ岳に登ったとき、目の前に広がる穂高連峰の雄大な景色に心を奪われ、それ以来すっかり山の魅力に取りつかれました。今では月に2~3回ほど山に登っており、これまでに笠ヶ岳、空木岳、宝剣岳、槍ヶ岳、奥穂高岳、剱岳などにも挑戦してきました。山頂で見る空の青さや、雲の流れを眺めていると、グライダーで空を飛んでいた頃の感覚がふと蘇ります。以前、友人たちと筑波山に登ったとき、ちょうど上空をモーターグライダーが飛んでいました。懐かしくなって大学時代に航空部でグライダーに乗っていた話をしたところ、みんな興味津々でいろいろと質問してくれました。その瞬間、あの頃の胸の高鳴りを少しだけ思い出しました。大学時代、霧ヶ峰滑空場での飛行中、快晴の空の下、上空を旋回したときの光景はいまでも忘れられません。観光客の人達がこちらを見上げて手を振ってくれていて、広い空の中で人とのつながりを感じた瞬間でした。今はその「見上げる側」になりましたが、空を飛んでいた日々と山を登る今とでは、どちらも自然と向き合い、空を感じる時間であることに変わりはありません。これからも、山の上から空を見上げながら、あの頃の仲間たちと過ごした日々を思い出していきたいと思います。 筑波山から見たモグラ 穂高連邦 剣岳